ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~
ミーナがホールに出ると、こっちだと言うようにマッキオがひらひらと手を振っている。

今日は壁際の三十一番テーブルに彼らがいて、ミーナは笑顔で歩み寄った。


「いらっしゃいませ。いつもご来店、ありがとうございます」


礼儀正しくそう挨拶したミーナだが、どうやら彼らは結構前に来店していたようだ。

テーブル上には綺麗に食べ終えた皿がある。

マッキオとエルネの前にはひと皿ずつで、ライアスの前には八皿も積み上げられていた。


そういえば四十分ほど前に一気に注文が入り、厨房がてんてこ舞いだったとミーナは思い出していた。

それは彼らの注文であったようだ。


「今日も可愛いね。俺っち、ミーナちゃんに会いたくて、まっすぐ帰らずに寄っちゃったよ」


マッキオは人当たりはいいが、軟派な性格をしている。

「俺っちの嫁にならない?」と言われるのは、何度目だろうか。

最初はどう対応していいのかわからず、恥ずかしさに真っ赤になっていたミーナであったが、さすがに毎度のように言われては、平然とかわせるようになった。


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