ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~
ふたりはカレーライスを食べたようだ。
ミーナが召喚するまで、この世界には米がなかった。
米を使った料理が受け入れられるかどうか心配していたミーナだが、カレーライスは他のお客さんにも大好評である。
それで米をメニューに加えても大丈夫だと判断し、ご飯と味噌汁を付けた和定食のメニューを追加したのだ。
「ライアスさんは、どうですか?」
左側に顔を向けたミーナは、名指しで問いかけた。
ライアスはクールで無口な男である。
必要なこと以外、話さない。
それはミーナと親しくなろうという意思がないからではなく、彼の常であるようだ。
この前マッキオが、『お前はそんな奴だと知ってるけど、可愛子ちゃんには、もうちょい愛想よくすれば?』と指摘していた。
ライアスに感想を求めれば、いつも『うまかった』とひと言しか返ってこない。
それでもミーナは嬉しいと思う。
彼の前にある空っぽの皿が、言葉が足りない分を補って満足したと教えてくれる。
しかしながら、今日はライアスからの『うまかった』が聞けなかった。
彼の切れ長の瞳がまっすぐミーナに向けられ、「不満だ」と言われてしまったのだ。
ミーナが召喚するまで、この世界には米がなかった。
米を使った料理が受け入れられるかどうか心配していたミーナだが、カレーライスは他のお客さんにも大好評である。
それで米をメニューに加えても大丈夫だと判断し、ご飯と味噌汁を付けた和定食のメニューを追加したのだ。
「ライアスさんは、どうですか?」
左側に顔を向けたミーナは、名指しで問いかけた。
ライアスはクールで無口な男である。
必要なこと以外、話さない。
それはミーナと親しくなろうという意思がないからではなく、彼の常であるようだ。
この前マッキオが、『お前はそんな奴だと知ってるけど、可愛子ちゃんには、もうちょい愛想よくすれば?』と指摘していた。
ライアスに感想を求めれば、いつも『うまかった』とひと言しか返ってこない。
それでもミーナは嬉しいと思う。
彼の前にある空っぽの皿が、言葉が足りない分を補って満足したと教えてくれる。
しかしながら、今日はライアスからの『うまかった』が聞けなかった。
彼の切れ長の瞳がまっすぐミーナに向けられ、「不満だ」と言われてしまったのだ。