ようこそ異世界レストランへ～食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます～

そう話したミーナを、マッキオが感心したように褒める。


「ミーナちゃんは謙虚だな。俺っちなら調子に乗って、世界一の魔導師を目指してますとか、ドヤ顔で言っちゃいそう。いい子で可愛いなんてずるいな。結婚して」

「ごめんなさい。お気持ちだけ嬉しくいただいておきます」


ミーナたち三人が和気あいあいと話している脇では、ジャンポールが慌てていた。


「ライアス！　これはわしの食べ物じゃ。手を出すでない」

「ケチなハムスターだな。ひとつくらい、いいだろ」

「それはひとつじゃなく、ひと掴みと言うんじゃ。おのれ小童。わしのひまわりの種を返さんと魔術で吹っ飛ばすぞ！」


ライアスが大食で食べ物への関心が強いと知っているが、ひまわりの種まで食べたがる彼に、ミーナは目を瞬かせている。


「ライアスさん、あの」

「なんだ、お前も止めるのか？」

「いえ、どうぞお召し上がりください、と言いたいところなんですけど……人間が食べすぎると、お腹が緩くなりますので気をつけてください」

「なっ……!?」