この空の下
「この間の電話といい、パーティーといい、隆哉らしからぬ行動が目立つから」

はあ。

確かに。


「どちらの場面にも、あなたがいたわね」

「ええ」


理事長が私に説明を求めている。


さて、どう言ったものか。


「あの、隆哉さんは何て?」


「たまたま酔っ払って泊めた友人の1人で、自分もつい電話に出してしまった。私の驚く顔が見たかったと」

「はあ。そうですか」


聞いている話しとほぼ同じ。

「それに間違いありません。つい飲み過ぎてしまって、お見苦しいところを」

「それだけなの?」

私の言葉を遮って、理事長が尋ねた。
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