この空の下
きっと事情があるんだろう。


パティーでの騒動も後で叱られたのかもしれないし、

私を泊めたことだって、何も知らない理事長には軽はずみな行動にしか映らないはず。

その上彩葉さんの登場。

隆哉さんにとって今はまさに窮地なのかも。



「私帰るわ。理事長にも空にも、私からは何も言わないから好きなようにして」


「ああ」



こんな時はそっとしておいてあげよう。

凄く辛そうだものね。



「コーヒーごちそうさま」


私は1人部屋を後にした。
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