この空の下
エレベーターを降りエントランスに向かうと、入り口のベンチに彩葉さんが座っていた。


「ここにいたの?」

「ええ」

「そんな、気を遣わなくても良いのに」

「お話の邪魔をしたくなかったので」


ニッコリと笑って見せた。


「私は帰りますから、戻ってあげて。随分疲れてるみたいだから」



「あの・・・2人で少し話せますか?」

「ええ」
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