この空の下
「こんばんは」

玄関から声。


午後6時。


隆哉さんにしては早いなあ。


「こんばんは」

再び声がして、私は玄関に向かった。


考えてみれば、隆哉さんなら勝手に上がってくるはず。

玄関で待っているはずはなかった。


ってことは・・・




「こんばんは、羽蘭」


そこには久しぶりに会う空がいた。
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