この空の下
「で、大丈夫なの?」

心配そうに俺を見る羽蘭。


「大丈夫なわけないだろう。肝心な時に診療所は休みだし、相談する医者もいない。お前のせいだからな」

「はあ?何でよ」


自分でもむちゃくちゃな八つ当たりなのは分かっている。


しかし、羽蘭がいてくれればもっと早く相談できたのに。

そう思うと腹立たしい。



「インフルエンザは誰のせいでもないわ。感染防止策を徹底するしかない」

「分かってる」


そんなことは分かってるんだ。
< 214 / 405 >

この作品をシェア

pagetop