この空の下
「彩葉のこともすべて整理して迎えに来るから、おとなしく待っていてくれ」


「うん」

大丈夫、今なら隆哉を信じられる。



「今のバイトはやめて欲しい。御崎診療所の院長として迎えたいから」

「うん」

「それから・・・」

フッと弱々しく笑って、


「裕司さんにも、元彼にも会わないで欲しい」

「・・・」

「羽蘭?」

返事をしない私を不安そうに見る隆哉。
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