この空の下
「うぅん、苦しい」

相変わらず不器用に息を切らしている。

学習能力なさ過ぎ。



そのうち本当に苦しくなったのか、俺の背中をドンドンと叩きだした。


ったく。


「何?どうしたのよ」

やっと自由になった唇から出た言葉。


不満げに俺を睨んでいる。


「何?無自覚?」

「え?」


やはり分かってないらしい。
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