この空の下
「なるほどね。過去は消せないって、もっともだ。じゃあ思い出せないように上書きしてやるよ」

「ええ?」


羽蘭の顔が引きつった。



俺は羽蘭から一旦体を離し、抱えるように抱き上げた。

ジタバタと抵抗を見せる羽蘭。

かまわず寝室に入り、ベットに降ろした。



「諦めろ。お仕置だから」

「だから何で」


「俺にヤキモチを焼かせたお仕置」


「えっ」

羽蘭の顔が赤くなった。
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