この空の下
その足で、彩葉の病室へ向かった。


これからどうしたいのか、どこで暮らしたいのか、思いをきいてみた。


やはり日本でに暮らしは窮屈のようで、フランスの戻ることを希望した。

俺が送って行こうかと言うと、本当に嬉しそうな顔をした。


「本当にいいの?」

何度も何度もそう聞いた。


「まだハッキリ分からないよ。主治医の先生に聞いてみてからな」

と納得させ、俺は病室を後にした。
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