この空の下
黙り込んでしまった私にはかまわず、隆哉はナースコールを押した。


「何するの?」

「点滴なおしてもらうんだよ」

「え、自分で」

「お前は黙ってろ」


本当に、本当に機嫌が悪い。

いいわよ、勝手にしたらいい。




看護師さんがやって来て、私はおとなしく点滴を再開された。


「もう少ししたら、先生が来ますから」

「はい」
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