この空の下
その日の夕食。

予想通り、食卓にはほうれん草と鶏のレバーが並んだ。

ウゥー。

レバー苦手なのよね。



結局お皿に残った鶏のレバー、美味しそうに料理してはあるんだけど、

「一口で良いから食べて」

「えー」

「羽蘭」


これじゃあまるで日向ちゃんのよう。

もー。

私は息を止め、パクンと飲み込んだ。


満足そうな隆哉。

本当に子供扱いされている。
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