この空の下
料理は事前にお願いしてあったようで、次々とテーブルの並べられた。

店内の照明も落とされ、窓際の私達のところだけが照らされている。


「素敵ね」

「ああ」


こんなことならもっとお洒落をしてくれば良かったなんて考えを巡らせていると、


「ねえ羽蘭」

隆哉に呼ばれた。


「何?」

って顔を上げると、カバンから紙袋を差し出された。


「見て」

と言われ開けてみる。



「これって・・・」

言葉が止まってしまった。
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