この空の下

最悪の男

店を出ると、すぐに隆哉さんの車がやって来た。


「早いですね」

「うん」


車はすぐに走り出す。



「すみません、私随分飲んでいるんです」

「ああ」

としか返ってこない返事。



車は真っ暗な道を走り続けた。



途中ウトウトしてしまった私。



「オイ」

声をかけられて、辺りを見渡すと、

そこは見たことのない場所だった。
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