この空の下
黙り込んだ私の反応を了解したと理解した隆哉さん。

頼みもしないのにデリバリーをいくつか注文しだした。


その後は終始ご機嫌取り。

いつの間にか私の怒りも収まっていった。


考えてみれば、酔っ払ったのも服を汚したのも自分の責任。

隆哉さんのせいにばかりできない部分もある。



「もうしばらく診療所でお世話になります。でも、昨日みたいなことはやめてください」

「分かった」


隆哉さんも納得してくれて、これでひとまず無職にならずに済んだ。
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