この空の下
多恵さんは田舎の情報網を嘗めるなっていったけれど、

もしかして、多恵さん自身が情報源だったりして。



「隆哉さん、ここに来るんですか?」

彩葉さんの顔つきが変わった。

「ええ、よく来ますよ。昨日から出張で大阪なので、今夜には帰るはずです」

「へえぇ」

彩葉さんも気になる様子。

どうやら、ただの友達ではないみたいね。


「伝言があれば、伝えましょうか?」

「いえ、いいんです。また会いに来ますから」


そうね。

余計なお世話よね。
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