この空の下
「ねえ空、あんた何考えてるの?彼女さんはどうするのよ」

「麗子は麗子だよ。お前は特別なんだ」

「だから、それがおかしいの。あなたは麗子さんと結婚するんでしょう?もう私と会うのはダメなのよ」

そんなことも分からないんだろうか。


「なあ羽蘭。考えてもみろよ。俺たち7年付き合ったんだぞ。簡単に終わりに出来ると思うのか?」

「仕方ないじゃない」

すべてあなたの責任。


「とにかく週末時間をあけておいてくれ。必ず連絡するから」

「だから、無理だって言ってるでしょ」

「会うだけでいいから。なあ?」


とにかく会いたいの一辺倒。

最後には私が黙ってしまった。



もう一度会って、ちゃんと話をしないとダメなのかもしれない。

そんなことが頭をよぎった。
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