この空の下
「元彼がしつこいのよ」

つい愚痴ってしまった。


テーブルにはパスタとポテチの残骸、空き缶も2本ほど並んでいる。

いかにも飲み散らかした感じ。


さすがに恥ずかしくなって、慌てて片づけた。


「いいよそのままで。大阪土産にたこ焼きと豚まん買ってきたんだ。良かったら飲まない?」

お土産の紙袋と、ビールの入ったコンビニ袋を掲げ唇を緩ませた。


「いいわね。私も飲みたい気分」

「よし、じゃあ温めてくるよ」


隆哉さんはキッチンへ消えていった。
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