オレンジ色のROMANCE

へえ～
「そんなに可愛い子だったん？
見てみたいな‼」

そう俺が呟くと
皆の顔がこわばった。
俺はビールをグビっと飲みイカを
口にして引っ張った。
パチンと音がした時
みんなが目配せしてるのに気付いた。

「なんだ‼言いたいことあるなら
ハッキリ言え‼ 気持ち悪い‼」


直樹が言いずらそうに言った。

「舞香だった。」

一瞬笑いながら、

「なわけないし〃ﾊﾊﾊﾊ」

みんな黙ったのが気持ち悪い。
祐一が

「スッゲー可愛くて、俺も見間違いかと思ったが、あんな笑える イタズラするのって舞香の特徴じゃん。」

「その男は怒らなかったのか？」
つい、聞いてしまった。


「ああ‼それどころか
嬉しそうだったよ。」


「アイツは、あの男は
五十嵐拓成だ。五十嵐財閥の御曹司 跡取りだよ。」

今までだまっていたヤスが口を開く。
アイツはコレ‼と思ったものは
絶対逃さない。

あの気性は、恐ろしいくらいだ。」

「だからかぁ！店長ひと睨みされて ビビっとったワ。」



「もう諦めろ！
自分の浮気を恨め
舞香は、俺たちがみても羨ましいくらい、お前に惚れていたぞ。」

それからは酒飲む気もおきず
ぼーっとしていた。
舞香が今度こそ離れてしまったようで切なかった。

遊びだった？
違う、同情とゆうかそんな思いで
手を出してしまった。

最低だ、愛の無い彼女にも申し訳ない。
彼女は、それでもいいと言った。

そんな甘い言葉に理性が負けた。
奈緒は、美人で気立てが良かった
そして体も....

舞香とは永遠で、その間の
ちょっとしたアバンチュールな関係。

ちょっとした息抜きみたいな
思いだった。

それで舞香を永遠に失うなんて
思いもしなかった。


でも、失ってしまったんだ
甘い誘いは全力でやって来て
俺を潰した。

もう舞香の心は
掴め無い。