オレンジ色のROMANCE

拓成の愛は、深い。

「あーあもちっと稼ぎたいのに
邪魔が入るし
家賃も結構いるんだょね。

しやーない。
デパ地下レストラン巡りをするか‼」

¿♪♩♬♪♬♩♬
携帯の着信音が流れる。
「もしもーし。」

「舞香?ご飯食べないか?」

「え‼五十嵐さん?
もう、営業妨害で干上がってんです。
え‼
ご飯?行くに決まってます。

えええ下にいるんですか?

はーい、すぐ降りまーす。」


“ ヤッターご飯から来たー。“

舞香はポニーテールの髪を下ろし
ユルファな、髪を指で梳いて
白いフリルのダボッとしたシャッにジーンズで降りていく。


マンションの駐車場に見慣れた
ブルーの高級車が横ずけされていた。

銀縁メガネをサングラスにかえ
黒のシャッに茶色のチノパン姿の
彼がいた。

「五十嵐さん。」

舞香が声をかけると
ニヒルな顔も明るく笑った。

彼の運転は、優しく乗り心地が
凄くいい。
「あ‼あのスーパー寄ってもらえ
ます?」

スーパーの方に車が入る。

「なに買うの?」


「ゴキブリホイ〇〇」
「昨日出たんですよ~
目があっちゃって
睨みあいになっちゃいました。

新聞紙探したけど
新聞とって無かった事に気づいて

泣き寝入りですよ。
新聞あったら仕留めてたんです
けど‼」

「うぇぇ‼マジか〃逞しいな
色気とんじゃうな‼」

「話しが別‼

家庭を守る為なら
ゴキブリだって、敵‼‼」

彼はニコニコしながら聞いていた。

「にしても、ご飯食べさせて
カフェでこき使う魂胆ですか?
今日は、休みだから、休みますよ!
働かなーい。休みは休みます。」


ぺちっ
(+。+)イテッ!

「五十嵐さんいたーい」

「痛いように叩いたのっ‼
スタッフなら間にあっとるワ。」


「ええ?じゃなんで!」

「だいたい気づけゃ。
高い金払ってキャバクラ通い。
休みに飯誘うんだぞ!
分かるダロ‼。」


「鈍すぎる‼」

ポカーン‼

「オ、オッと‼とりあえず
ゴキブリホイ〇〇買って来
る。」
舞香はゴキブ〇ホイホイに入って行くゴキブ〇のようにホイホイとスーパーに入っていく。

バックミラーで髪を整え舞香を
待つ。ゴキブリホイ〇買うのって
こんな時間かかんの?
30分イライラ
1時間イライラ
2時間ボッカーン

「ごめーん‼中学の同級生に会っ
ちゃって、 つい話こんじゃった。
待っててくれたんだ。
イライラして帰ったかと思っーた
アハハハハ
そんなに舞香の事好きだったんで すねー
ウフッウフッ
カワイー♡♡」


( -᷅_-᷄ )イラッ
気の長い方じゃない俺は
車を出した。
イライラしてしまった。
舞香は、呆気に取られてポカーン
としてた。アハハハハざまー‼
俺のイラッキ思い知れ!
(⊙👅⊙)


( ºДº)キーッ「拓成のヤロー‼」
お腹すいてるのにー、歩かなきゃ
じゃん。

冗談もわかんないの!
だいたい!


フッ舞香は短く息を吐く・・・

本気にすんなってのー
拓成が私なんか本気な訳ないじゃん。

私の生い立ち知ったら、すぐにげる
んだから・・・。
そんなの知ってるよ、
大吾だって、きっと私より
お嬢様のあの子にクラ〜ッと来たのよね。

金持ちの考える事は
理解出来ん

つい二、三ヶ月を・・・思い出したく無い事を思い出す。
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