オレンジ色のROMANCE
車はカーブを曲がり進む。
行き交う車のライトが拓成を
映し出し目だけで、彼を追う。

膝の上で人差し指が
ツンツンツンツン伸びたりはねたり。
又怒られるのでじっと我慢。

「はぁ~⤵」
しかも時々コッチを黙って見る拓成の
ボコッと出た、お喉の喉仏が色っぽい
彼は分かってやってるのか?
時々ニッコリ。

足から肩にかけて、いけない駄目駄目な衝動がかけあがる。
﹏ ゾワン、ゾワン"﹏
“ガブリと行きたい‼“
喉仏
拓成は、
「何?」と不信感を覚えたのか微妙な顔つきで見てくる。

「あ‼」
と思い出したように叫ぶ‼
「ツンツン、したら許さないから
運転中だからな‼」

「ハイ。」
ワカッテマス。

ツンツンは、何とかおさえこむ。
無理、無理、もう我慢の限界。

バンパイアと化した舞香は拓成の
お喉を見据え、飛びかかろうと身をおこした。

車のハンドルを切る拓成の肘鉄を鼻にくらう。
✖➼イテツ「あ‼、ゴメン。」

車は駐車場に入り
人気店の前で止まった。

「大丈夫かぁ〜あ~あ‼
美人が台無しだ。」

拓成が顎をしんぱいする。
鼻なんだけど...

拓成の、お喉が目の前にちらっく。
チッ‼
舞香の舌打ちに拓成は、エッと振り替える。
まさに獲物を逃した舞香は次の
チャンスを狙う為に、愛想良く笑う。


「 エヘヘヘ..痛かった」


彼は仕事帰りなのかスーツ姿!
一方舞香は、Tシャッとジーンズ姿だ。
化粧も落としてほぼスッピン‼

化粧でかくれていた、あどけなさが拓成のハートを又鷲掴みにしていた。

「こんな格好だし
ドレスコードのお店じゃないの‼」

「いや!大丈夫。」

「でも‼」

拓成は、お構い無しに入っていく
仕方なく後を追う。

白い襟立のカッターシャッに黒いリボンのネクタイ。
黒の膝下までのエプロン。
髪はきちんとワックスで固められ
ピンと伸びたスタッフさんが案内してくれる。
身長が高くイケメン。


お店に入ると産地の写真と
瑞々しい野菜の並んだ上品な
籠がある。
大きな竹で編んだ雰囲気ムンムンな
入口。


席に通され 座るがキョロキョロ。
何となく舞香のせいで浮いた感じは隠せない。
みんな正装っポイ。

さっきのスタッフさんみたいな
同じ人と見間違うような人物が何人もいて御客に対応している。

拓成は、メニューをひろげ、注文している。

なんちゃら、かんちゃら
なんちゃら、かんちゃら

舞香を見てニッコリ

「で‼いい?」

舞香はウンウンと頷き

「な〜んでも食べるよ。」
ニッコリ
本当は、何を頼んだかわかんない。
しかし..見栄張ってわかったフリ
これが中々つかれるんだなぁ〜。



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