オレンジ色のROMANCE
「大吾の為に料理始めたけど
今は凄ーく楽しいの。

将来お嫁入りしても大丈夫だよ。」
大吾を見据えながら呟いた。

ヒューヒューヒュー。
冷やかしの嵐の中大吾はパアアアアと
明るい顔をして、

「宜しく御願いします。」

と舞香の手をとりブンブンと
上下に振った。

そんなラブラブな一年が過ぎ去る
頃には、大吾にちょっかい出す女は、随分減ってきた。


平和な大吾とのお付き合いは、
順調で2年も過ぎ、気ずけば三年に突入していた。

大吾は、部活と勉強を頑張っていたずっと舞香の為に、

そんな大吾の愛情に答えるように
舞香も、大吾のサポートと愛情弁当をかかさなかった。

こうして大吾の愛情に包まれるように舞香の愛情も、スクスクと大吾一筋に育っていった。

2人の関係は、もう夫婦のようだ。
大吾も、舞香の事を大事に大事に
してきた。

そして大吾の試合。
負ければ敗退‼
勝てば決勝へとすすむ。
負けられない大事な試合‼

”進学校のお坊ちゃまのお遊び”

と、バカにしていた学校も、
バタバタと敗退して消えていった。

一戦一戦勝ち上がっていく度に
大吾、直樹、祐一
の人気は、鰻登りに急上?昇。


頭いい、ルックスバッグン、
名家の跡取り、甘いマスク‼

三人の人気は、他校の女子まで、
虜にしていた。


勿論舞香も、由美達と応援にかけ
つけた。

体育館は、満杯で学校の応援席にもたどり着けないじょうたいだった。

相手はかなり強豪でインターハイの常連だった。

相手も、かなりのイケメン揃い。
体育館は、女の子のムンムンとした熱気につつまれながらの試合開始‼

舞香も、心臓爆爆爆で見守る。

大吾が一番でシュートをきめた‼
ギャーッ地割れするような女の子の雄叫びが体育館中に響いた。

アイドルのコンサート並にフイバー

目ざとく舞香を発見した大吾が舞香
に向けて手を大きく振る。
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