薄命の妖魔
 その日の夕食は肉料理がいっぱいでした。芽郁も料理を作るのを手伝いました。
「いっただきまーす!」
「いただきます。」
ヤマトはどんどん料理を口に含むので、ほっぺがぱんぱんです。
「芽郁が切った肉、形おかしーけど、うめーぞ!」
芽郁は一瞬傷つきましたが、
「良かった。」
と、答えました。
 「ところでヤマトさん。」
「なんだ?」
「この肉は何の肉?」
鶏肉の味がして美味しいけど、切る時、なんか他の肉とは違う形をしていて、芽郁はずっと気になっていました。
「人肉だ。」
芽郁はみるみるうちに顔が青くなっていきます。
「じ、人肉…?」
次の瞬間、古い民家から悲鳴が聞こえました。
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