【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
次の瞬間、私は柊吾さんに押し倒されるような形でベッドに横たわっていた。
「柊吾さんっ!」
「俺が寝入るまでこうしていて」
私の首の後ろに柊吾さんの腕が回り、腰に手が置かれる。
彼が寝入っても抜け出せるのかわからないくらい、しっかり抱き込まれている。
「腕枕なんてしたら、しびれちゃいますよ」
目を閉じた柊吾さんに声をかけるも返事がない。
えっ? もしかしてもう寝た……?
腕の力が緩んできた気もする。
長いまつげの一本一本が見えるほど顔が近くて、整った顔をまじまじと見つめる。
こうしてぴったりとくっつくのは、あの朝以来。
あれから毎朝、柊吾さんは先に起きて、キッチンで朝食を作ってくれている。
目が覚めるとひとりきり。そして毎朝ベッドの真ん中で寝ている私。こんなに寝相が悪かったなんてと自分に嫌気がさす。
端整な横顔を見つめていた私は薄めの唇に視線が止まる。
彼に触れられても全然嫌じゃない。でも、なんだろう……このモヤモヤした気持ちは……。
最近の私は自分でもよくわからない感情に襲われる。それは柊吾さんと一緒にいるときが多い。
それから三十分ほどまんじりともせずいたけれど、そっと柊吾さんの腕から抜け出し、ベッドから静かに下りた。
「柊吾さんっ!」
「俺が寝入るまでこうしていて」
私の首の後ろに柊吾さんの腕が回り、腰に手が置かれる。
彼が寝入っても抜け出せるのかわからないくらい、しっかり抱き込まれている。
「腕枕なんてしたら、しびれちゃいますよ」
目を閉じた柊吾さんに声をかけるも返事がない。
えっ? もしかしてもう寝た……?
腕の力が緩んできた気もする。
長いまつげの一本一本が見えるほど顔が近くて、整った顔をまじまじと見つめる。
こうしてぴったりとくっつくのは、あの朝以来。
あれから毎朝、柊吾さんは先に起きて、キッチンで朝食を作ってくれている。
目が覚めるとひとりきり。そして毎朝ベッドの真ん中で寝ている私。こんなに寝相が悪かったなんてと自分に嫌気がさす。
端整な横顔を見つめていた私は薄めの唇に視線が止まる。
彼に触れられても全然嫌じゃない。でも、なんだろう……このモヤモヤした気持ちは……。
最近の私は自分でもよくわからない感情に襲われる。それは柊吾さんと一緒にいるときが多い。
それから三十分ほどまんじりともせずいたけれど、そっと柊吾さんの腕から抜け出し、ベッドから静かに下りた。