【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「ママン、安心どころか、ハルはラッキーよ。彼はクールでゴージャス! そしてお金持ち。どこをとっても言うことないわ!」
ポーリンがピッチャーを抱えながら、夢見る少女のように瞳を輝かせている。
十五歳のポーリンから見ても、柊吾さんはおじさんではなくカッコいいのだと、私はグラスを洗いながら無意識に微笑んでいた。
「ポーリン、ピッチャーを冷蔵庫にしまって」
梨沙は娘の興奮状態に笑う。
「はーい」
冷蔵庫にピッチャーをしまったポーリンはグラスを洗っている私の隣に来る。
「パパもシュウゴさんに夢中よ。珍しいわ。ね、新婚生活ってどんな感じ?」
「どんな感じ……? うーん……日中は語学学校に通っているし、前とあまり変わらないかしら」
「そんなことを聞いているんじゃないわ」
そう言ったところで、梨沙がジロッとポーリンを見やる。
「子供がなにを聞いているの」
母親にたしなめられ、ポーリンはペロッと舌を出した。
「梨沙、私、お料理がうまくないでしょう? ときどき教わりに来てもいい?」
「もちろんよ。時間があるときに連絡して。簡単なお料理から教えてあげるわ」
「ありがとう! 実はこの前牛丼を作ったんだけど……」
私はそのときの出来事を話した。
ポーリンがピッチャーを抱えながら、夢見る少女のように瞳を輝かせている。
十五歳のポーリンから見ても、柊吾さんはおじさんではなくカッコいいのだと、私はグラスを洗いながら無意識に微笑んでいた。
「ポーリン、ピッチャーを冷蔵庫にしまって」
梨沙は娘の興奮状態に笑う。
「はーい」
冷蔵庫にピッチャーをしまったポーリンはグラスを洗っている私の隣に来る。
「パパもシュウゴさんに夢中よ。珍しいわ。ね、新婚生活ってどんな感じ?」
「どんな感じ……? うーん……日中は語学学校に通っているし、前とあまり変わらないかしら」
「そんなことを聞いているんじゃないわ」
そう言ったところで、梨沙がジロッとポーリンを見やる。
「子供がなにを聞いているの」
母親にたしなめられ、ポーリンはペロッと舌を出した。
「梨沙、私、お料理がうまくないでしょう? ときどき教わりに来てもいい?」
「もちろんよ。時間があるときに連絡して。簡単なお料理から教えてあげるわ」
「ありがとう! 実はこの前牛丼を作ったんだけど……」
私はそのときの出来事を話した。