【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 胸の大きさは小さくはないけど人並み。その膨らみがブラジャーの上から手のひらに包まれる。

「あっ!」

 自分の口から出た変な声が信じられなかった。

 ワンピースを脱がされ、ブラジャーとショーツ姿になってしまい、羞恥心に襲われる。

 しかし容赦なくブラジャーがいとも簡単に外され、張り詰めた胸が自由になった。

「綺麗だ。全身がピンクに色づいている。美術品を見ているみたいで触れるのが怖いくらいだ」

 美術品に比喩されて笑った瞬間、緊張が少し緩んだ気がした。

「壊してしまいそうで怖いな」
「壊して……?」

 意味がわからず、一糸まとわぬ姿になった羞恥心を一瞬忘れた。

 柊吾さんは艶のある微笑みを浮かべて唇を重ねた。貪るようなキスは全身をとろけさせていくようだった。

 そこから柊吾さんは余すところなく私の身体に触れ、熱を注いだ。

 ときに優しく、ときに情熱的に高みに連れていき……ついに私たちは結ばれた。

 実際とろけてしまいそうなほどの気持ちよさを何度も感じ、信じられないくらいの経験だった。

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