【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 翌日は月曜日。
 
 ジュリアンとポーリンは高校へ出かけ、私もルーブル美術館近くの語学学校へ行く。
 
 学校での授業は一日六時間。一時間はお昼休憩が入り、五時間、週五日間勉強している。
 
 私のクラスは十五人で、アメリカ、コロンビア、中国と国際色豊か。クラスに日本人は私ひとり。
 
 クラスメイトとは全員と仲がいいけれど、特にアメリカ人のアリッサと、アメリカ系コロンビア人のベラと昼食を一緒に食べることが多い。
 
 アリッサは青い瞳に肩までのブロンドが綺麗な美人で、アメリカの冷凍食品会社の社長令嬢。
 
 ベラはくせが強めのブラウンの髪が顔の周りをくるくる縁取ったショートヘアで、小麦色の肌をしたナイスバディ。コロンビアの大農園の娘で、大地主のお嬢さまだ。
 
 アリッサも百七十センチと背が高いけれど、ベラは百七十八センチもあり、私が並ぶと二十センチも違うため、自分が子供のように見える。
 
 ふたりともいつも明るく元気な友人たちだ。

 
 午前中の授業を終えて、私たち三人は近くのカフェのテラス席で昼食をとっていた。

「ハル、昨日も美術館へ行ったの?」

  アリッサはハムや卵が挟まれたクロワッサンを食べている。

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