【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
ここのクロワッサンはバターたっぷりでサクサク。私とベラも同じものにしていた。
「ええ、オルセー美術館にね」
「またオルセー? もう数えきれないくらい行ってない?」
ベラが周りに聞こえそうなほどあきれた声を出す。
「何回行っても観たりないんだもの」
ふたりは絵画には興味がないから、私が同じ美術館に何度も足を運ぶのが理解できないようだ。
彼女たちの興味は、美味しいスイーツと最近できたボーイフレンドのこと。
私にだってボーイフレンドができて、その彼が美術館好きじゃなかったら、足が遠のいてしまうかも……と思う。
だけどすぐに思い直す。
私は好きなものが同じじゃなかったら、その人のことを好きにならないと。
十五時までの授業が終わり、家に戻ると十六時。高校生のジュリアンとポーリンの帰宅は十八時。
家からの十分な仕送りで生活をしている私はアルバイトをしていないので、時間に余裕があった。
学校の帰りに近くにあるルーブル美術館へ行くこともあるが、だいたい梨沙の夕食作りを手伝っている。
今夜は日本食で、親日家のオーリィ氏はもちろん子供たちも大好物である。
「ええ、オルセー美術館にね」
「またオルセー? もう数えきれないくらい行ってない?」
ベラが周りに聞こえそうなほどあきれた声を出す。
「何回行っても観たりないんだもの」
ふたりは絵画には興味がないから、私が同じ美術館に何度も足を運ぶのが理解できないようだ。
彼女たちの興味は、美味しいスイーツと最近できたボーイフレンドのこと。
私にだってボーイフレンドができて、その彼が美術館好きじゃなかったら、足が遠のいてしまうかも……と思う。
だけどすぐに思い直す。
私は好きなものが同じじゃなかったら、その人のことを好きにならないと。
十五時までの授業が終わり、家に戻ると十六時。高校生のジュリアンとポーリンの帰宅は十八時。
家からの十分な仕送りで生活をしている私はアルバイトをしていないので、時間に余裕があった。
学校の帰りに近くにあるルーブル美術館へ行くこともあるが、だいたい梨沙の夕食作りを手伝っている。
今夜は日本食で、親日家のオーリィ氏はもちろん子供たちも大好物である。