【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「柊吾さん……ありがとう」
「白バラの花言葉を知って、贈ろうと思ったんだ」
「花言葉……?」
私は首を傾げて柊吾さんを見つめる。まだ表情がこわばっている気がした。
「ああ。上品、気品、美しい少女。なによりも美しい少女という言葉に惹かれたんだ。心春にぴったりだとね」
「私は美しくも、少女でもないよ」
まだ柊吾さんにプレゼントを渡せないままで、花束と一緒に抱えている。
「今は少女ではないのは十分承知している。だが、その花言葉を知って初めて出会ったときのことを思い出したんだ。あのとき心春はまさに美しい少女だった。勝気なじゃじゃ馬の雰囲気もあったが」
あのときのことを脳裏に巡らせているのか、柊吾さんは口元を緩ませる。
こんな風に私を喜ばせてくれるのに、他に愛している人がいるなんて信じられない。さっきの会話はきっと聞き間違いなんだ。
柊吾さんの楽しそうな顔を見ていたら、気にしないでいいのだと思い始めてくる。
「か、勝気なじゃじゃ馬って、ひどいっ」
彼の調子に合わせて、私は頬を膨らませてみせる。
「あれくらい勝気だったから、俺と会うまでナンパされても無事だったのだと思う」
ふいに柊吾さんの顔が近づいて、唇にチュッと触れるだけのキスをする。
「白バラの花言葉を知って、贈ろうと思ったんだ」
「花言葉……?」
私は首を傾げて柊吾さんを見つめる。まだ表情がこわばっている気がした。
「ああ。上品、気品、美しい少女。なによりも美しい少女という言葉に惹かれたんだ。心春にぴったりだとね」
「私は美しくも、少女でもないよ」
まだ柊吾さんにプレゼントを渡せないままで、花束と一緒に抱えている。
「今は少女ではないのは十分承知している。だが、その花言葉を知って初めて出会ったときのことを思い出したんだ。あのとき心春はまさに美しい少女だった。勝気なじゃじゃ馬の雰囲気もあったが」
あのときのことを脳裏に巡らせているのか、柊吾さんは口元を緩ませる。
こんな風に私を喜ばせてくれるのに、他に愛している人がいるなんて信じられない。さっきの会話はきっと聞き間違いなんだ。
柊吾さんの楽しそうな顔を見ていたら、気にしないでいいのだと思い始めてくる。
「か、勝気なじゃじゃ馬って、ひどいっ」
彼の調子に合わせて、私は頬を膨らませてみせる。
「あれくらい勝気だったから、俺と会うまでナンパされても無事だったのだと思う」
ふいに柊吾さんの顔が近づいて、唇にチュッと触れるだけのキスをする。