【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 そこへ温かい唇が落とされ、ピクッと身体を跳ねさせてしまった。

「っ……、あ! これを」

 髪の毛を下ろし彼のほうへ身体を向けて、クリスマスプレゼントを差し出す。

「たくさん持っているけど……」

 柊吾さんはプレゼントを受け取って包みを開けた。

「ネクタイか。たしかにたくさんあるが、心春からのプレゼントはとても嬉しい。俺好みだ」

 薄い紫のシルク生地に斜めにストライプが入ったネクタイだ。

「気に入ったよ。ありがとう。毎日身につけていきたいくらいだ」
「それはダメ! 笑われちゃう」

 大きく首を左右に振った私に、柊吾さんはクックッと楽しそうに笑う。

「行きたいくらいだと言っただろう? だが、週に一回はつけるよ」

 週一でも多いと思うけど、そう言ってくれて嬉しかった。

「いつかあのガラスケースを私が買ったネクタイばかりにするからね」
「そうして」

 柊吾さんは微笑み、首を伸ばしてキスをした。


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