【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
そこへ柊吾さんが隣に来て私の肩に手を置く。
柊吾さんは私のクリスマスプレゼントの薄紫色のネクタイをつけてくれている。
「神田。俺の奥さん、かわいいだろう? よろしく頼む」
「本当に。お似合いのご夫婦でございます。コートをお預かりいたします」
「車に花カゴと手土産がある」
「かしこまりました」
私たちのコートを神田さんに渡した柊吾さんは、私の背に手を置いたまま玄関へ歩を進める。
大理石が敷かれた広い玄関では、お義母さまと正巳さんが待ってくれていた。
玄関の正面には二階へ繋がる白い螺旋階段がある。
「心春さん、いらっしゃい。お待ちしていたわ」
私はふたりに挨拶をして、お義父さまの退院のお祝いを伝える。
スリッパへ足を入れたとき、神田さんが花カゴを抱え、手土産のショッパーバッグを持って入ってきた。
「まあ、素敵なお花だわ。柊吾さん、心春さん、ありがとう」
お義母さまは嬉しそうににっこり微笑む。
「正巳さん、お花をリビングに置いてちょうだい。あとで寝室に飾るわね」
お義母さまは正巳さんに頼む。
「はい」
正巳さんは結婚パーティーでの第一印象の通り、目が垂れていて優しそうだ。
彼は神田さんから花カゴを受け取り、その場を離れた。
恵里菜さんがいないのは、この冬休み、ニューヨークに短期語学留学をしているからだそうだ。
柊吾さんは私のクリスマスプレゼントの薄紫色のネクタイをつけてくれている。
「神田。俺の奥さん、かわいいだろう? よろしく頼む」
「本当に。お似合いのご夫婦でございます。コートをお預かりいたします」
「車に花カゴと手土産がある」
「かしこまりました」
私たちのコートを神田さんに渡した柊吾さんは、私の背に手を置いたまま玄関へ歩を進める。
大理石が敷かれた広い玄関では、お義母さまと正巳さんが待ってくれていた。
玄関の正面には二階へ繋がる白い螺旋階段がある。
「心春さん、いらっしゃい。お待ちしていたわ」
私はふたりに挨拶をして、お義父さまの退院のお祝いを伝える。
スリッパへ足を入れたとき、神田さんが花カゴを抱え、手土産のショッパーバッグを持って入ってきた。
「まあ、素敵なお花だわ。柊吾さん、心春さん、ありがとう」
お義母さまは嬉しそうににっこり微笑む。
「正巳さん、お花をリビングに置いてちょうだい。あとで寝室に飾るわね」
お義母さまは正巳さんに頼む。
「はい」
正巳さんは結婚パーティーでの第一印象の通り、目が垂れていて優しそうだ。
彼は神田さんから花カゴを受け取り、その場を離れた。
恵里菜さんがいないのは、この冬休み、ニューヨークに短期語学留学をしているからだそうだ。