【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
そのまま仰向けにゴロンと倒れ、スマホを開き、真悠と裕美に無事に日本に到着したことをメールする。
少ししてインターホンが鳴った。お父さんが帰宅したようだ。
階下へ降りたところでお父さんが玄関に姿を現した。
「心春、お帰り」
日本中に画廊を展開する父は身だしなみを常に意識している。
顔は外国人のように彫りが深く、少しだけお腹が出ているけれど、長身なのでスーツを身につけると、五十三歳の実年齢よりも若く見え、娘の私から見てもカッコいいと思う。
「お父さん、ただいま」
「華代(かよ)。早いが食事にしよう。着替えてくる」
お母さんは「はい」と言葉にして、その場を離れた。
なんとなくふたりが緊張しているように感じてしまうのは、帰国した理由のせい? もしかして離婚ってことはないよね……?
まさかそんなはずはないと首を左右に振った。
四人掛けのダイニングテーブルの上に、すき焼き用の鉄鍋が用意されていた。
隣の部屋にも八人掛けの大きなテーブルがあるが、家族での食事は対面キッチンのすぐ近くにあるこのテーブルを使う。
少ししてインターホンが鳴った。お父さんが帰宅したようだ。
階下へ降りたところでお父さんが玄関に姿を現した。
「心春、お帰り」
日本中に画廊を展開する父は身だしなみを常に意識している。
顔は外国人のように彫りが深く、少しだけお腹が出ているけれど、長身なのでスーツを身につけると、五十三歳の実年齢よりも若く見え、娘の私から見てもカッコいいと思う。
「お父さん、ただいま」
「華代(かよ)。早いが食事にしよう。着替えてくる」
お母さんは「はい」と言葉にして、その場を離れた。
なんとなくふたりが緊張しているように感じてしまうのは、帰国した理由のせい? もしかして離婚ってことはないよね……?
まさかそんなはずはないと首を左右に振った。
四人掛けのダイニングテーブルの上に、すき焼き用の鉄鍋が用意されていた。
隣の部屋にも八人掛けの大きなテーブルがあるが、家族での食事は対面キッチンのすぐ近くにあるこのテーブルを使う。