【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「かわいらしい娘さんですね。それに美しい。若くて綺麗なお嬢さんが我が家の嫁になってくださるとは嬉しい限りですよ。なあ、和江」
八神氏が同意を求めると、奥さまは上品そうに口元を緩ませて、「はい。嬉しいです」と言った。
だけど、先ほどから挨拶以外は口を開いていない政略結婚相手に、もしや彼もこの結婚に反対なのではないかと淡い期待が芽生えてくる。
こんなにイケメンなんだもの。恋人のひとりやふたりいそうだし。
「本当になにもできない娘でお恥ずかしいのですが……主人から聞いていた通り、柊吾さんは本当に容姿端麗な方ですのね」
「それは言いすぎですよ。ごく普通の男です」
イケメンの八神さんはやんわり笑いながら否定する。
言われ慣れているのだろう。その言葉はすんなり出てくる。
「心春さんはパリで語学を勉強中だと」
「は、はい!」
ふいに八神さんに話しかけられて、背筋をピンとさせて彼を見つめる。
すると彼が突然、フランス語に切り替えて話しかけてきた。
「あの勝気なパリジェンヌから日本人形に変身だな。話がある。この食事が終わったら、ふたりだけで話そう」
突然のフランス語で困惑するけれど、わかりやすいようにゆっくり話してくれたおかげで理解できた。
八神氏が同意を求めると、奥さまは上品そうに口元を緩ませて、「はい。嬉しいです」と言った。
だけど、先ほどから挨拶以外は口を開いていない政略結婚相手に、もしや彼もこの結婚に反対なのではないかと淡い期待が芽生えてくる。
こんなにイケメンなんだもの。恋人のひとりやふたりいそうだし。
「本当になにもできない娘でお恥ずかしいのですが……主人から聞いていた通り、柊吾さんは本当に容姿端麗な方ですのね」
「それは言いすぎですよ。ごく普通の男です」
イケメンの八神さんはやんわり笑いながら否定する。
言われ慣れているのだろう。その言葉はすんなり出てくる。
「心春さんはパリで語学を勉強中だと」
「は、はい!」
ふいに八神さんに話しかけられて、背筋をピンとさせて彼を見つめる。
すると彼が突然、フランス語に切り替えて話しかけてきた。
「あの勝気なパリジェンヌから日本人形に変身だな。話がある。この食事が終わったら、ふたりだけで話そう」
突然のフランス語で困惑するけれど、わかりやすいようにゆっくり話してくれたおかげで理解できた。