【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
東京の景色が望める窓を背に、彼は氷を入れたグラスにアイスコーヒーを半分と、ミルクをたっぷり注ぐ。そしてステンレス容器に入ったガムシロップも。
その姿は無駄な動きひとつなく洗練されている。
「どうぞ」
目の前に置かれた飲み物が、カランと氷の音をさせた。
八神さんはホットコーヒーを注いだカップを持って私の斜め横に座る。
「飲んで。お腹を満たしてからでも、話は遅くない」
「……いただきます」
アイスカフェオレを口にした。
八神さんは三段のアフタヌーンティーセットを、取りやすいようにと私のほうへ少しずらす。
ここのホテルのアフタヌーンティーは、美しい盛り付けでSNSでも有名だった。高級すぎて高校生だった私は来られなかったけれど。
美味しそうな誘惑には負けてしまう。
お腹が空いている私は一番下のお皿のサンドイッチに手を伸ばした。
「日本へはいつ来たんだ?」
「昨日です。あなたがあの場にいて、びっくりしました」
当然八神さんも驚いたと言うだろうと思っていた。
「俺は同姓同名でなければ、君が現れると知っていた」
「えっ? 同姓同名……?」
把握ができずにキョトンとなったが、すぐに思い出す。
その姿は無駄な動きひとつなく洗練されている。
「どうぞ」
目の前に置かれた飲み物が、カランと氷の音をさせた。
八神さんはホットコーヒーを注いだカップを持って私の斜め横に座る。
「飲んで。お腹を満たしてからでも、話は遅くない」
「……いただきます」
アイスカフェオレを口にした。
八神さんは三段のアフタヌーンティーセットを、取りやすいようにと私のほうへ少しずらす。
ここのホテルのアフタヌーンティーは、美しい盛り付けでSNSでも有名だった。高級すぎて高校生だった私は来られなかったけれど。
美味しそうな誘惑には負けてしまう。
お腹が空いている私は一番下のお皿のサンドイッチに手を伸ばした。
「日本へはいつ来たんだ?」
「昨日です。あなたがあの場にいて、びっくりしました」
当然八神さんも驚いたと言うだろうと思っていた。
「俺は同姓同名でなければ、君が現れると知っていた」
「えっ? 同姓同名……?」
把握ができずにキョトンとなったが、すぐに思い出す。