【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「恋愛はしてきたけど、結婚したい相手はいなかったって。それが、その人とパリで会っているの」
「パリでっ!?」
私はパリでの出来事と、契約結婚を持ちかけられたことを話した。真悠は一度も口を挟まず頷きながら話を聞いてくれる。
途中、オムライスとグレープフルーツジュースが運ばれてきたので食べながら。
「結婚を断れは会社が困るし……」
「八神さんがポストカードを拾って投函してくれたんでしょ? もう会うこともないのに、面倒くさがらずに投函してくれたんだから優しい人なんじゃない? ナンパ男からも助けてくれたんだし」
「うん……」
八神さんにとってはどうでもいいことなのに助けてくれたのは、困っている人を見ていられない親切な人なのだと思う。
「私、自分に自信がある男って好きよ。イケメンで大人の男性だったらこの話も悪くないかも。なんといってもパリで生活できるんだし」
グレープフルーツジュースをひと口飲んだ真悠は続ける。
「別れることになっても心春はまだ二十だよ? それにさ、羨ましいほどの運命を感じるんだけどな」
「えっ? う、運命?」
オムライスを口に運ぼうとしていた私の手が止まる。
「パリでっ!?」
私はパリでの出来事と、契約結婚を持ちかけられたことを話した。真悠は一度も口を挟まず頷きながら話を聞いてくれる。
途中、オムライスとグレープフルーツジュースが運ばれてきたので食べながら。
「結婚を断れは会社が困るし……」
「八神さんがポストカードを拾って投函してくれたんでしょ? もう会うこともないのに、面倒くさがらずに投函してくれたんだから優しい人なんじゃない? ナンパ男からも助けてくれたんだし」
「うん……」
八神さんにとってはどうでもいいことなのに助けてくれたのは、困っている人を見ていられない親切な人なのだと思う。
「私、自分に自信がある男って好きよ。イケメンで大人の男性だったらこの話も悪くないかも。なんといってもパリで生活できるんだし」
グレープフルーツジュースをひと口飲んだ真悠は続ける。
「別れることになっても心春はまだ二十だよ? それにさ、羨ましいほどの運命を感じるんだけどな」
「えっ? う、運命?」
オムライスを口に運ぼうとしていた私の手が止まる。