【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
第4章 パリで始まる新婚生活
フランス時間、朝の四時三十五分を十分ほど遅く、パリのシャルルドゴール空港に旅客機は着陸した。
パリは日曜日の早朝になる。
着陸の一時間前に柊吾さんに起こされたが、眠くて朝食もとらずにギリギリまで寝ていた。
ファーストクラスの寝心地は最高だった。
横になって、いつもより楽な姿勢でたくさん眠ったはずなのに頭がボーッとしている。
柊吾さんの専用車が空港に迎えに来ていた。市内まで四十分ほどだが、早朝ということもあり、もう少し早くアパルトマンに到着するはずだと柊吾さんは教えてくれる。
「まだ眠そうだな。目がトロンとしている」
「……はい。たくさん眠ったのにまだ眠れそうです」
空港を出たときの、東京とは違うひんやりした空気も眠気覚ましにならなかった。
「着くまで眠るといい」
私はコクッと頷いて目を閉じた。
どうしてこんなに眠いのかな……。身体がだるい気も……。
次に目を覚ましたのは見知らぬ部屋だった。私はキングサイズのベッドに寝かされていて、身体を起こした拍子に額から濡れタオルが落ちた。
「あ……」
シーツの上に落ちたタオルを拾って、キョロキョロする。
ここは柊吾さんのアパルトマンなのだろう。そして早朝に到着したはずなのに、窓の外は暗かった。
パリは日曜日の早朝になる。
着陸の一時間前に柊吾さんに起こされたが、眠くて朝食もとらずにギリギリまで寝ていた。
ファーストクラスの寝心地は最高だった。
横になって、いつもより楽な姿勢でたくさん眠ったはずなのに頭がボーッとしている。
柊吾さんの専用車が空港に迎えに来ていた。市内まで四十分ほどだが、早朝ということもあり、もう少し早くアパルトマンに到着するはずだと柊吾さんは教えてくれる。
「まだ眠そうだな。目がトロンとしている」
「……はい。たくさん眠ったのにまだ眠れそうです」
空港を出たときの、東京とは違うひんやりした空気も眠気覚ましにならなかった。
「着くまで眠るといい」
私はコクッと頷いて目を閉じた。
どうしてこんなに眠いのかな……。身体がだるい気も……。
次に目を覚ましたのは見知らぬ部屋だった。私はキングサイズのベッドに寝かされていて、身体を起こした拍子に額から濡れタオルが落ちた。
「あ……」
シーツの上に落ちたタオルを拾って、キョロキョロする。
ここは柊吾さんのアパルトマンなのだろう。そして早朝に到着したはずなのに、窓の外は暗かった。