最高の片思い
その後、副社長についてきてと言われ、
特に疑問に思う事もなく、副社長についていく、

しかし、到着したのが副社長室で、
どうしたのかしら?と頭を捻った。

いきなり振り返り、抱きしめられる。

「好きだ」

いきなりの事に頭が真っ白になる、
え、私振られ済みよね?

返事をしない私に抱きしめたまま副社長が続ける、

「他の男は認めないから」

強引な理論に、困りながらも嬉しくなる。

「このプロジェクトが成功したら、告白しようと決めていた、
 僕の気持ちは両親も専務も、皆知っている、
 ずっと告白するって宣言してたので、君から言われた時は焦った」

『聞かなかった事に』

これは、私からではなく、副社長から告白した事にして欲しいって事・・・
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