「好き」って言えてたら。
英語の授業が終わり、階段のところに私たちはいた。

「…で、話って…」
真田が雰囲気からか、少し恥ずかしそうに言う。

私が口を開こうとした瞬間、後ろから声をかけられた。

「二人はここで何をしているの?」

美月ちゃんの声だった。
私はその瞬間、恥ずかしくなって、言ってしまった。
「話なんてないから!ごめん!!」

言うだけ言って、走って逃げてしまった。
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