音楽好きの少女は、異世界で大人気の歌手になりました!!
ファンタジー・ソング
俺、リーバス・ヴィンヘルムの家では、対策本部のメンバーよりも一足先にレムたちが遊びに来ていた。

「このお茶すごくうまい!」

「ありがとうございます!嬉しいです!」

レムとその妻のロビンがクリスタルにそう言い、クリスタルが微笑む。俺は、レムの子どものルイーズとアレンにジュースを出した。

「ありがとう!」

二人はそう言って、グラスの中のジュースを飲み干す。

「お父さん!僕も飲みたい」

そうクリストファーが言ったので、クリストファーのコップにもジュースを入れる。その時、ドアがノックされた。

「来たみたいだな」

俺がそう言うと、みんなの表情がまた明るくなる。今日の夜はパーティーをするのだろうな。

俺がドアを開けると、「やっほー!」と言いながらいつものメンバーが家の中に入っていく。その時、見慣れない顔を見つけた。黒髪に黒目の少女。桜花国の人間だろうか。

「小町、お前の連れか?」

小町に訊ねると、小町ではなくイワンが言った。
< 19 / 36 >

この作品をシェア

pagetop