音楽好きの少女は、異世界で大人気の歌手になりました!!
歌子には家がない。そのため、家の客間を使ってもらうことにした。お金がないため、宿には泊まれないだろうからな……。

それから、歌子に歌子の世界のことを話してもらい、楽しくみんなで盛り上がった。

この時は、まだ知らない。魔の手は静かに忍び寄っていることに……。



俺、トバイアス・ジョーンズは水晶を見つめていた。水晶には、異世界から来た女の顔が映っている。

異世界から来た人間には、その人間の能力にあった道具をランダムに渡す設定にしていた。なるほど、この女は歌の能力に長けているのか……。

「ホズマー、行くぞ」

俺はダラダラ横になっているホズマーに言った。

「行くってどこに行くんだよ?」

「ドリス国だ」

俺は舌なめずりをしながら、隠れ家の扉を開けた。
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