音楽好きの少女は、異世界で大人気の歌手になりました!!
「相手はあのジャックの手下です……。最悪の事態も予想されーーー」

刑事の説明を聞いた刹那、俺の隣でクリスタルが過呼吸を起こし、シンファが体を震わせ、フローレンスと小町が泣き出し、ロビンがガンッとテーブルに思い切り拳を叩きつけた。

「クリスタル……。大丈夫だ、ゆっくり吐け……」

俺はクリスタルの背中をさすりながら、刑事たちを睨む。俺だけでなく、レムも、アレックスも、リーも、イワンも、刑事を思い切り睨みつけていた。刑事は身震いをして、「し、失礼しました!」と謝る。しかし、時すでに遅し。

刑事たちは、慌てて家を飛び出して行った。

「何あの刑事、そんなマイナスなこと言ったってしょうがないのに……」

イワンがそう言いながら、泣き続けるフローレンスに優しくキスをする。

ちなみに、子どもたちは俺の世話になった孤児院に預けてある。そのため、この家には今は大人しかいない。

「一体……どこに行ってしまったの?ロンタイ……!」

シンファが写真を抱きしめる。
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