2度目の初恋
それでも、不登校になる前に1度だけ廉に助けを求めたこともあった。しかし、廉は私のことを信じてくれなかった。そして、私は諦めた。何もかもが嫌になってしまった。
しかし、廉はそんな私を心配して家まで来てくれた事があった。
部屋に入ってきた廉は黙っていた。しばらくしてから廉は私に「俺は加奈に学校来て欲しい。加奈がいない学校はつまんないからさ。お願いだから来てよ。何があっても守るから。」と言った。
それを聞いた私は、「廉は何も分かってない。何が守る?私が助けを求めた時は何も守ってくれなかったくせに!意味わかんないから!はやく出てって!!」と叫んでしまった。
廉はとても驚いていた。そして、何かを言おうとしていた。それを私は「出てって!」ともう1度叫んでさえぎった。
そしたら、廉は何か言いたげな表情を浮かべながら部屋を出て行った。
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