拾ったワンコが王子を連れて来た

「んっ」

誰…? いや…やめて…
誰かが私を襲ってる…
誰だか解らないモノからのキスに目を覚ますと、私の目の前には白い毛がふさふさした獣(犬)がいた。

えっ! なに⁉︎
キャー…あ!…

「君か…」

誰かが、私の寝込みを襲いキスをしてる。と、思ったのは私の勘違いで、犯人は昨夜私が拾って来たワンちゃんの濡れた鼻だった。

「おはよう」

私が起きたのを確認すると、喜んでくれたワンちゃんは、顔中を舐め回してくる。

「うっわー! アハハ わかったわかった!」

「おはよう!」

え!?

「キャー!」なんで…

私の部屋に顔出したのは、生田さんだった。

「あー勝手にごめん…朝食の用意が出来たから」

あ!
ワンちゃんと一緒に、あの人も拾って来たんだった…
忘れてたわ…





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