拾ったワンコが王子を連れて来た
私は彼女の行いを制止こう言った。
「破り捨てると、器物破損で訴えますよ?
因みに、証人にはあなたもご存知のうちの会社の現総帥の奥様と、次期総帥であるSAKURAホテルのゼネラルマネージャーである桜花崎さんにお願いしてます。
先程、桜花崎さんに確認の連絡を入れましたところ、もしあなたが、生田さんのご実家の旅館やご家族へ、少しでも嫌がらせの様な事をしようものなら、SAKURAグループ会社は、あなたの会社である、TRツアー会社との契約は全て白紙にすると申しておりました。
後、世界でも有名なホフマン・一族も、私達をバックアップしてくれるそうです。
それがどう言う意味か、皆まで言わなくても、お分かり頂けますよね?」
「わ、わたしを脅す気?」
「いいえ。脅すだなんて…
ただ、お互い余計な事はしない様にしましょう?って提案してるだけですよ?」と私はニッコリ微笑んだ。
すると律子さんは、怯え慌てて帰って行った。