乙女心と秋の空
あれから
幹也は休み時間と帰りは私の所に来なくなった

朝だけは一緒に登校してるけど

その時の態度も前と変わらない

普通に話すし、笑うし、軽口を言い合う


けど、「好き」とは言われなくなった
毎日恒例の好き好きアピールがなくなった



「はっきりさせたんだ」

「うん」

「…の、割には何か浮かない顔に見えるけど」

「いや、なんか…違和感が…」


ミオへの返答が歯切れの悪いものになる



毎日
事あるごとに私の所へやってきていた幹也

それが日常だったから

いないと
目で探してしまって

ないと違和感を感じて


なんとなく
さみしいような、悲しいような感情を覚える
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