限りある命と限りのない願い。
 体が重い。

 久々の学校と、はしゃぎすぎたせいで疲れが出たのだろう。

 母親に行って学校は休ませてもらった。

 少し時間が経ったら熱が出てきた。

 今は寝ていたくない。

 余命宣告は憶測、推測でしかないと分かっていてもどうしても気にしてしまう。

 僕には時間がないと言うのに。

 熱が治まった頃、僕は起き上がって日記を書く。

 久々に願い事も書いた。

 やりたいことは山ほどある。

 「今はゆっくり休もう…」

 休むことは普通の人でも必要なこと。

 ノートをパタッと閉じてベッドに横になった。
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