君との春
桜の季節
この季節が来た・・・。
もう何回も来ているが慣れない・・・。

私の名前は櫻野春恵[サクラノハルエ]

今日は高校生になるための式だ。
率直に言うと入学式だ。

私の中の入学式という行事のイメージは・・・
とにかく長い!!

今はその校長が話している。

『でー、あるからして・・・』
もう15分ちかく話している・・・。

足が痛くて・・・
しかも校長の話は面白くない。

私は欠伸を一つして辺りを見渡した・・・
ら、私のすぐ斜め後に・・・

すっごく可愛い女の子が立っていた。
目が大きくて、背が小さくて、髪の毛がすごく綺麗・・・
その子も私と同じく欠伸を一つしていた。

私がその子を見ていると私に気づいて話かけてきた。
『校長の話長いねぇー・・・』
と小声で話しかけてきた。

私もその子からの質問に答えた。
『そーだねぇ・・・眠くなっちゃうよ・・・』

『本当に・・・ふぁぁー・・・』
その子がまた大きい欠伸をした。

『ねぇねぇ?名前は・・・?』
私が聞くと
女の子は欠伸をした後なので目が潤んで

『私は水島沙耶夏[ミズシマサヤカ]だよっ!!』
と元気よく返事した。

『私は櫻野春恵っていうの。』
沙耶香は目を擦ったあと満面の笑みで
『可愛い名前だねっ!!』

『あ・・ありがとう・・・』
私は初めて言われて頬を紅くした。

『ねぇ!私と友達にならない??』
と私に手を差し出してきた。

友達かぁー・・・
私今まで友達って作らなかったんだよなぁ・・・

でも沙耶香ならいいかも・・・!!
『いいよっ!!よろしくね?』

私は沙耶香の手を握った。
『じゃあ私たち友達ね!!』

『うんっ!!よろしくねっ!』
『春恵ちゃんのことハルって呼んでもいい??』

『じゃあハルってよんでね!沙耶香ちゃんのことは、沙耶でいい?』
パァッと沙耶香の顔が明るくなった。

『うんうん!!いいよ!!』
と首が千切れるんじゃないかって位縦に激しく振った。
こんなことを話していたら・・・

『それでは皆さん!これからこの!三年間!勉強、部活などを頑張ってください!!入学おめでとうございます!』
パチパチパチパチ―…



< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop