今世こそは君を守るから、だから俺の傍にいて
Side.I
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名前: 藤原 樹詩
年齢: 18歳
高校: 星ヶ丘高校 普通科
家族構成:父、母、本人、弟
家柄: 自営業
経歴: 柔道、空手、全国優勝
剣道、世界大会優勝
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プロフィールが載っている書類の右上には、自分の写真がクリップで止められている。茶髪で顔は中の上くらいだろうか、その男がニッカリと笑っている写真。
それを眺めながら、ネクタイを締め上げた。
俺は、人生初めての見合いをする。
「樹詩、支度できた?」
「出来たよ」
そう答えて母親の方へと振り向けば、淡いクリーム色のワンピースに身を包んでいる。隣にはスーツを着た父親が立っている。
「ほんとにいいのか、樹詩」
「今更だよ。」
「行ってらっしゃい、兄ちゃん。」
にっこりと笑って、「行ってくる」と答える。自分の服を見る。そういう自分もスーツを着ていた。
家の前に止めてあった車に乗り込めば、ドアマンが車の扉を閉めた。
藤原樹詩、18歳。あそこに書かれていたプロフィールは本当。でも藤原樹詩を指すだけじゃあひとつ足りないことがある。
父も母も弟も知らないこと。
俺には、____前世の記憶がある。
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名前: 藤原 樹詩
年齢: 18歳
高校: 星ヶ丘高校 普通科
家族構成:父、母、本人、弟
家柄: 自営業
経歴: 柔道、空手、全国優勝
剣道、世界大会優勝
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プロフィールが載っている書類の右上には、自分の写真がクリップで止められている。茶髪で顔は中の上くらいだろうか、その男がニッカリと笑っている写真。
それを眺めながら、ネクタイを締め上げた。
俺は、人生初めての見合いをする。
「樹詩、支度できた?」
「出来たよ」
そう答えて母親の方へと振り向けば、淡いクリーム色のワンピースに身を包んでいる。隣にはスーツを着た父親が立っている。
「ほんとにいいのか、樹詩」
「今更だよ。」
「行ってらっしゃい、兄ちゃん。」
にっこりと笑って、「行ってくる」と答える。自分の服を見る。そういう自分もスーツを着ていた。
家の前に止めてあった車に乗り込めば、ドアマンが車の扉を閉めた。
藤原樹詩、18歳。あそこに書かれていたプロフィールは本当。でも藤原樹詩を指すだけじゃあひとつ足りないことがある。
父も母も弟も知らないこと。
俺には、____前世の記憶がある。